人の痛みが分かるようになった
周りの人に感謝するようになった
統合失調症になったことを理由に
こんなことを言う人たちがいます。
人間として成長できたことは
素晴らしいことだけれど
その人は統合失調症にならなかったら
一生そのことに気づけなかったのかしら
統合失調症で苦しむ以外に
気づくきっかけになることの
起こる可能性は本当になかったかしら
病気になったから大切なことに気づくのと
病気にならなくても同じことに気づけるのと
「私はぜひ病気の辛さを経験してみたい」
本気でそんなこと
望む人なんていない
それでどんなに尊いものが得られようとも
誰にも統合失調症なんかになって
苦しんでほしくはありません
むりなことだとは分かっているけれど
それでもこれ以上誰ひとり
統合失調症のために苦しんでほしくないんです
だから
「統合失調症になって○○ということを学びました」
という言葉が大きらいです