統合失調症な社長が考える、「ちゃんとする」。
統合失調症でも、いろいろな人や期間の支援を受けながらでも、
自分は自立している、と胸を張れるような
統合失調症の人が「ちゃんとする」「ちゃんと生きる」方法を
私なりに考えてみました。
自分では精一杯「ちゃんと」しているのに・・・
もし、あなたが統合失調症だったら。
あなたは、家族や周りの人から、
「だらだらしてばっかり。」
「もっとちゃんとできないの?」
なんてことを言われた経験はありませんか。
私は、統合失調症と診断される前から
ずっとひとりで暮らしています。
だからどんなにダラダラと過ごしていても、
誰に文句を言われることもありません。
それでも、寝込んでばかりいたり、
ボーっと海外ドラマばかり観たりして、
特に何も建設的なことをしないで過ごしていると、
自分で自分のことを、
「どうしようもないなぁ。」
「だらしがないなぁ。」
「まったく役立たずだなぁ。」
と思ってしまうことがありました。
統合失調症になって、経験から学んだのは、
調子が悪いときには、意志の力だけで、
突然頭をしっかりと働かせて、テキパキと
動けるようにはなったりしないものなんだなぁ、
ということです。
それに、調子のいいとき、悪いときの波も、
好きなときにやってきては
勝手に去っていくものなんだということも。
それなら、防ぎようもなく調子が悪くなる
統合失調症の私は、
その波にフワフワ漂って、
なすすべもなく、
「どうしようもない私」
「だらしがない私」
「まったく役立たずな私」
しかないんだろうか、と考えたら、
背筋がキンキン、キシキシと音を立てて凍りつくような
恐ろしさを感じました。
この先も未来永劫、生きている限り、
私は不定期的に自分のことを、
「どうしようもないなぁ。」
「だらしがないなぁ。」
「まったく役立たずだなぁ。」
と思わなくちゃならないなんて、
あまりにも悲惨で、情けない話です。
でも、調子の悪いときは
否応(いやおう)なしにやってきます。
そこで私は、そんな、
「どうしようもなくて」
「だらしがなくて」
「まったく役立たずな」
時期を間に挟みながらも、
自分を情けないと感じたり、
さげすんだりしなくて済むために、
できることを考えはじめました。
どうしたら、統合失調症を抱えたまま、
「ちゃんとする」ことができるだろう。
統合失調症の人が「ちゃんと生きる」には
どんな方法があるだろう、と。
今日からは少し、
統合失調症でも「ちゃんと生きる」方法について、
私なりに考えたことを書いてみようと思います。
>> 次ページ 『そもそも「ちゃんとしている」って?』