会社を作らなくても「起業」なの?
厳密な「起業」や「起業家」の定義は
辞書に任せるとして、
今回は、私の考える、
「起業」「起業家」についてお話してきました。
前のページでは、
私が今までに起ち上げてきた事業のうち、
ほんのいくつかをご紹介しました。
ここで、他の「起業家」たちが、
どんなことをして「起業」しているのか、
私が見聞きしたことのある人やモノを
紹介してみましょう。
・ご近所のお年寄りに
スマートフォンの使い方を教える
→ ほとんど普段自分が使っている
使い方を教えているだけ。
・趣味で作っている手作りの作品を
インターネットで販売する
→ 好きだからどんどん作ってしまうけれど
作品の行方に困っていたところ
など、やっぱり特別なことは
していなかったりするんですね。
それでも、特にインターネットを
最大限に活用して事業を拡げている場合、
副業や、お小遣い稼ぎのつもりではじめたことで、
生活していけるくらいの収入が得られるようになった、
という「起業家」が跡を絶ちません。
今回の、この記事は、
独立とか起業って
何にも特別なことじゃない
ということと、
あなたが価値を感じるかではなく
あなたの提供するモノに価値を感じてもらえるか
なんだ、ということを
お伝えしたくて書きました。
最後に。
「起業ってやっぱり、
会社を作ることを言うんじゃないの?」
と感じているあなたへ。
「一円起業」などと言って、
資本金一円から会社は確かに作れます。
資本金が数百万円必要だった頃に比べたら、
誰でも社長になれる時代です。
そうは言っても、
実際に会社を作ろうと思ったら、
安くても20万円くらい、手数料みたいなものを、
おもに国に支払わなければいけません。
20万円といったら、
今も一昔前も変わらず大金ですからね。
確かに、ゼロがひとつ減ったことで、
借金をして用意するとか、
何十年もかけて貯めるとか、
そんな必要はなくなったとは思いますけれど。
それに、会社という組織を維持する、
法人を名乗るためだけに、
毎年およそ7万円の税金がかかります。
これは、利益が出ていなくても、
赤字でも払わなければいけない税金です。
会社を持っていれば払わなければいけないので、
車や家にかかる、固定資産税のようなものですね。
一方、同じように事業をしていても、
個人事業であれば、
赤字なら当然、その事業に対して
税金はかかりません。
その上、青色申告をしていれば、
最高で3年も、
赤字額を繰り越すことができます。
例えば今年度は30万円の赤字だったら
事業収入に対して支払う税金は0円。
次の年度でようやく100万円の純利益があげられたら、
前年度の赤字分、30万円が差し引かれて、
70万円の事業所得に対してだけ
税金がかかる、という具合です。
起業って、かしこまって難しく考えたり、
あれこれと用意を周到にしたりしないで、
思いつきでできることです。
それに、特別な理由がない限り、
法人化して、余計な税金を払う必要もありません。
インターネットを駆使すれば、
0円起業も夢じゃないこの時代。
起業するかしないかは
あなた次第です。