陽性症状 妄想
『ぐんにゃりした鶴瓶師匠が家具のすきまからこっちを見ている★妄想』への
統合失調症な社長うみかの愉快な解決術はこちら
妄想があるってどういうこと?
暗い夜道でヒタヒタと誰かにつけられている気がする・・・。
怖い話を聞いた夜は
その扉を開けるとおばけがいるかもしれない気がして
なかなかお手洗いに行けない・・・。
あなたにもそんなふうに感じた経験のひとつやふたつは
きっとあるのではないでしょうか。
いないと思えば思うほど・・・
この、いるとは限らない人の存在や
ないはずのものを感じたりする感覚が
あたかも現実のような顔をして居座る妄想は
統合失調症の症状の中でも代表的なものとして
一般によく知られているものだと思います。
知られすぎてきて
ちょっとひとり歩きをしてしまっている印象を受けるくらいです。
たとえばちょっと被害妄想っぽいことを言う知人を
「あの人統合失調症っぽいと思わない?」と噂したり
「それ統合失調症っぽいよ」とからかったりという具合です。
統合失調症は症候群である、と言われるくらいに
症状もそのあらわれ方も人によって大きな違いがあって
ひとつの症状があるからまたはないからというだけで
統合失調症かどうかの判断ができるものではありません。
また思考の障害でもお話したように
妄想も統合失調症や精神の病気 ・障害などなくても
条件さえ揃えば誰もが経験できる可能性があるものです。
統合失調症で妄想があるととどうなるの?
妄想とは夜道やおばけの話でもお分かりいただけるように
通常あなたの中にある恐怖が
あなたの想像力の中でまるで現実のように
創り出されることで起こります。
楽しい妄想ってあんまり聞きませんものね。
あ!
楽しい妄想の場合はただいちごみるく色の霧の中を漂うように
その妄想に甘く酔うことができるから
困ったことと感じていないだけで
思えばわたくしなんて
ひまさえあれば楽しい妄想にひたっています。
つまり統合失調症で強固な
本人にとっては現実としか思えない妄想があるというのは
とても頻繁に恐怖にさらされているということになります。
だからとても疲れます。
また、本人には現実ではないと信じられないため
人に話したり助けを求めたりすることで
周りから妄想の存在が分かるようなことが起こるのも
妄想の特徴です。
あなただってきっと言うでしょう。
暗い夜道を歩いているのがもしあなたひとりじゃなくて
お友だちがすぐとなりにいたら。
「ねぇ、振り向かないでね。でも誰かついてきてない?」って。
しないはずの足音まで聞こえてきたり・・・
あるはずがないと分かっているのにどうしても否定しきれないもの
わたくしにはたまに
周りに誰もいないはずなのに
誰かに見られているように感じることがあります。
そして何をどこでどうすればそんなことになるのか
わたくし自身にもまったく分からないのですが
いえにいるときそのわたくしを見ている存在を
いえの中に感じた場合
それはわたくしの中では
人などとても入れない家具のすきまから
こちらをじっと見ている顔がぐんにゃりとした笑福亭鶴瓶師匠なのです。
見たことがあるわけではないんですよ。
こちらを見ている鶴瓶師匠と目が合ったことがあるわけでもない。
でもちょうど
怖い話を聞いた夜にお風呂場で髪を洗っていると
ふとうしろに何かが立っているような感じがするとき
その姿が昼間聞いた話の中に出てきた
悲しい女の人の幽霊の姿であるような気がしてしまうように
わたくしがふと
誰かに見られている感じをおぼえるときというのは
その何ともいえない感覚の先にある(いる)のは
冷たく目を冴え光らせていて
しかもふつうであれば人間にははいれないすきまに
軟体動物のようになってむりやり潜んだために
眼と眼鏡以外原型をとどめていない
鶴瓶師匠の顔なのです。
こんな愉快な目なら同居も楽しい
言うまでもないことですが
わたくしは鶴瓶師匠が嫌いなわけではありませんよ。
ただ
あの細くて可愛らしい両目だけが
にっこりと笑った笑顔の中で
なにかを射抜くように冴えているように
感じることはありますけれど。
幻視や幻聴も妄想から生まれる
ちなみにこのように
妄想の先に思い描いたものや
妄想に対する理由づけが
視覚をとおして感じられれば幻視、
聴覚から入ってくるように感じられれば幻聴になります。
わたくしはできればこのまま一生
家具のすきまの鶴瓶師匠のご尊顔は
拝見しないでいたいと願っています。
どうせ見るなら美しい幻視がいいですね
そして鶴瓶師匠の視線を背中に感じるという逆境の中で淡々と起業を成功させる仕事術がこちらです。