32歳
オーストラリアで死に場所探し
ルームメイトたちと３にん暮らし
襲われるという感覚が強くなる
窓もブラインドも閉めっぱなし
ルームメイトが友達を連れてくるのがイヤでしかたなかった
バルコニーに隣接した部屋が自室だったためそこに人がいると狙われていると感じる
ルームメイトがいる間は絶対に寝室からでなくなる
備えつけの鏡台を扉の前に移動大家さんごめんなさい
ある日起きると「行かなきゃ」と思った
どこにかは分からない
一番お気に入りの服を着てありったけの指輪や大きなピアスをつけて
とにかく「行くんだ」と想いながら自分の部屋で身支度をしていたところまでしか覚えていない
気がつくと病院の待合室に座っていた
肌してタクシーを探してアパートに帰った
うみか、倒れてもまだ床で歩いてたんだよ
日本にいたなら安全ということでもないけれど外国にいるのはいろいろ危険と思い予定を切り上げて帰国