嫌なことを拭い去れない
嫌なことを忘れようとするんじゃなく
目の前のことに五感のすべてを集中する
お茶入れでも新しい靴でできちゃった靴ずれでも
集中できればその一瞬
あなたは嫌なことを考えていない
この一瞬が増えていけば
同じようにモヤモヤがあなたの中にあり続ける間も
それに左右されずに充実した時間を過ごせる
注意 頭で(他のことを考えることに)集中しようとしない
頭の中で嫌なことと新しく考えようしていることが混ざるだけ
失敗する
用を足すとき
五感のうち使わないのは味覚だけ
触覚・嗅覚・聴覚・視覚はすべて使える
「その間も惜しいんだ!」
と思った?
でも生き物としてのごく自然な生理欲求に集中できないのに
あとから取りこんでいる生命を維持するのに直接関係がないことに
集中できると思いますか。
用を足すことに集中するなんてことは
いわば集中の入門編ですよ。
集中力の幼稚園児の水準です。
からだが欲するままに身を任せて集中できない人が
集中の高校・大学受験にも相当する
仕事や辺境に集中できるでしょうか。
どんなことでも初級をすっ飛ばして上級に進めるのは
一部の人間離れした天才だけです。
でももしあなたが天才的に集中できるのだとしたら
このお話を読むことはなかったですよね。
必要なときにに集中できないからこそ
このお話にたどりついたはずてす。
そして生きているにんげんならば誰もが持つ生理欲求を
集中力を高める訓練に使うことには
魅力的なにんげんを作り上げる
という嬉しい相乗効果もあります。
それは
つねに今目の前のことを全力で楽しめる
姿勢が自然に身につくということです。
あなたの身近にいる人でも、あなたが憧れている有名な人でもいいです。
「あの人っていつも魅力的だなぁ」
「なんだか一緒にいたくなる雰囲気があるんだよなぁ」
と感じる人を思い浮かべてみてください。
ひとりでいいです。
たとえばわたしだったら奥田民生さんです。
思い浮かびましたか。
ではその人について、次の質問に答えてください。
その人を言い表すならどちらが当てはまりますか。
1.心ここにあらずなことや不満げなことが多い
2.瞬間瞬間が充実していてなんだか楽しそうだ
「”魅力的な人”に合わせて書いてるだけじゃないか!」
と思われたかもしれませんね。
でも、あなたがもし
「魅力的な人を思い浮かべたんだから
答えは『2』に決まってるだろう」
と思ったのなら、それがわたしの言いたかったことです。
いつも不機嫌そうにしている人と一緒にいたいとは誰も思いません。
「なんでもないことでもあの人はいつも楽しんでいるな」
あなただってそういう人には知らずに引き寄せられるはずです。
じゃあどうしてその人はいつもそうなのか。
それは今に集中する姿勢を身につけているから。
集中といっても、じっと一点を見つめるようなことばかりじゃない。
抜くべきところではだらりと力を抜いて
その場の雰囲気を最高に楽しむことも集中。
「いつもなんだか楽しそう」
「この人は自分の人生に満足してるんだろうなぁ」
そう思わせる人に共通しているのは
今この瞬間、今目の前にあることに集中して
そのことを人生のおわりの一瞬のできごとのように
楽しもうとする貪欲さ。
脱力している姿を人前で見せる人と
”貪欲”って結びつきにくいですけれどね。
でも説明
常に目の前のことを自分に一番こころよいようにするから
その人のどの瞬間を切りとってみてもうらやましくなる。
次々と過ぎ去っていく今この瞬間のひとつひとつを
大切にしていたらどうなるか。
ムダがなくなる。
たとえば大した努力をしているようにも見えないのに
楽しそうな人たちとばかり一緒にいたりする。
その人がしていることはそこまで特別とはいえない
誰にだってできるようなことだけれど
自分には退屈と思えていることも
その人がしているとなぜかムチャクチャ楽しそうだ。
どうして?
それは今に集中できているから。
今に集中しているから、今をきちんと感じているから
ちょっとでもつまらなかったり不快だったりすると
すぐにその場から離れてしまう。
その結果
一緒にいて気持ちいいなぁ、と思う人としか付き合わないし
心から楽しめることしかしなくなる。
そしてそんな人は
周りから見てもとても魅力的に思える。
今に集中できるようになると
仕事や勉強で成果をあげやすくなるだけでなく
むしろそれ以上に人生を豊かにするための秘策が手に入る。
トイレで集中。
さっそく今からはじめてみてくださいね。