「ビョウキさえなければ
そんなこと絶対にありえないんです!」
そう言い切れるほど、できたにんげんではありません。
失敗もすればなまけ心だってあります。
でも営業のお仕事をクビになった頃の失態といったら。
単なるそそっかしさやめんどくさいという気持ちだけでは
そこまでできないだろうというおどろきのヒドさです。
いえから現場に直行・直帰するその営業のお仕事。
指示はメールで送られてきます。
でもふと
「わたし、よくメールの確認するのを忘れるな」
と気づいたんです。
本来ならわたしが担当するはずの地区なのに
わたしが返答をしないものだから
結局他の人が指示を受けて現場に出向いたことを
3日後くらいになって知る、ということが多くてですね。
お客さまや同僚に迷惑がかかるのはもちろん、
完全歩合制なのにそうみすみすお仕事の機械をのがしていたのでは
まったく収入になりません。
そこで対策
一日にかならず一回、メールの確認をするように
目覚ましを使うことにしたんです。
メールの確認を忘れてしまうことを
防止するための目覚まし。
ところがその目覚ましをかけることを忘れるんですね。
あるいはかけた目覚ましが鳴っても
知らないうちに止めてしまってメールの確認を忘れる。
メールは確認しても
その日時に仕事を受けられると会社に返信するのを忘れる。
会社への連絡はしても
お客さまへの担当者としてのごあいさつメールを送るのを忘れる。
ごあいさつとお約束のメールはしても
当日現場へ行くことを忘れる・・・。
そのほかにも
何線のどの電車を乗り継いで現場まで行くのか
経路を書いた紙をいえに忘れたり。
紙を手に持っているのに
自分が次になんの行動をしたらいいのかがわからなくなって
駅のホームで立ち尽くしたり。
現場の最寄り駅まで無事にたどり着けたまではよかったものの
途中で本屋さんを見かけて自分が仕事中であることを忘れたり。