「あー、もうちょっと時間があっふらできるのになぁ」
「え? もう一週間終わり? 早すぎるよ」
あなたも毎日・毎週のようにそう考えながら生活をしていませんか。
にんげんって不思議ですよね。
時間は誰にも平等に一日24時間とわかっているのに、つい
「もっと時間がほしい!」
なんて考えてしまうんですから。
いますでにめいっぱいいそがしいあなたが
時間を”作ろう”としても
あなたに地球を逆回転させられるような
必殺技でもないかぎりムリです。
修行をしてそんな特殊能力者にならなくても
今すぐできる”したいことをする時間が生まれる方法”をお話しますね。
コツは時間を”作る”んじゃなくて”すり替える”です。
○だって一日を25時間にはできないじゃない
時間の錬金術師なんていたら儲かりそうだけど
その人の人生の時間を削っていそうでちょっとコワイかも。
現代人起きている時間のほとんどすべてを
”何かしながら”過ごしています。
だって、時間が足りない! といいながら
「わたしは朝と夕方2時間ずつ
空をながめてぼーっとするのが日課なんです」
なんて言う人がいたらあなたはどう思いますか。
「その2時間+2時間を使えばいいじゃない」
「1時間でもいいからオレにくれよ」
そう思いますよね。
ぼーっとする時間が一日に4時間もある人がいたら
「それってすっごく時間に余裕のある生活してるよね」
と思うような、することがぎっしり詰まった生活を
わたしたちは送っています。
もちろん、人の時間をもらうことなんかできないし
仮にできたとして”時間の錬金術師”みたいな人がいたとしても
その人の人生の時間を切り分けてもらうみたいでなんだかコワイ。
だってあとからうらまれそうじゃありません?
「お前にやったワタシのあのときの1時間をカエセ~」
とかって。
そんなもの、もうとっくに使っちゃってるし
あとから言われとも・・・って話ですよね。
とにかくみんな
「時間がもっとあれば」
「時間を作らなきゃ」
なんて考えたり言ったりするけれど
実際に流れていく時間が今より増えるなんてこと
あるはずがないわけですね。
「一日が24時間以上に増えないのなんかわかってるよ。
だから悩んでるんでしょ! バカじゃないの?」
なんて声が聞こえてきそうです。
「この話を呼んだ分の時間をカエセ~」
とうらまれるのもイヤなので
かぎられた時間の中からどうやって
”したいことをもっとする時間”を生み出すのかを
そろそろお話しようと思います。
カギはそのあなたの”したいこと”と”したいこと以外のこと”のあいだにあったんです。
優先順位なんかあげられない?!
はじめにお聞きしたいのは
あなたが何をするための時間不足で
困っているのかということです。
「もうちょっと時間があったら・・・」
あなたがそう考えるとき、続きの
「・・・○○できるのに」
に入る言葉はなんでしょう。
あなたがのどから手が出るほどにほしいと思っている時間。
じゃあその”時間”が本当にあったとして
あなたはその時間で何をしたいんですか、ということです。
じゃあそのことに優先的にあなたのかぎられた時間を使えばいいのだけれど
これもやっぱり
「だからそれができないから悩んでるんじゃねーか!」
ってことですよね。
優先順位を決めるまではいいけど
時間がないからそのとおりにできないんじゃないかと。
実はここにこそ、誰もが
「あー、時間が足りない!」
という悩みを持つ原因が隠されていたんです。
かぎられた時間の上にしたいことやしなければならないことを載せるから
はみ出してボロボロとこぼれ落ちて
「思いどおりにできない」
「時間が足りないからだ」
となる。
レイトン教授で頭脳をきたえたわたしは思いましたね。
「その視点を変えればいいんじゃないだろうか、ニッポン女子としてはね」
と。
そうして(?)導き出した秘策が”時間は作るのではなくすり替える”というわけです。
持っていますか? ”しなかくてもいいこと”一覧表
今のあなたの生活ってこんなことになっていますよね。
【画像】時計から「したいこと」がこぼれている
もしかすると、こんな状態かもしれません。
【画像】時計に複数の「したいこと」が乗ってこぼれている
これじゃあ、あまりにも何もかもが中途半端で、思わず
「神様! もっとわたしに時間を!!!」
と、空に向かって叫びたくもなります。
『時間がない』となげく前に
しなければならないことの優先順位を上げなさい
とはよく言われることですが
「それができれば苦労しないよ!」
って話ですよね。
それでもこの格言の中にも役立つことはあります。
「自分の中でものごとの優先順位を決める」
ということです。
経験からお話すると
3つも4つものことに一度に取り組もうとしているときは
やっぱり時間なんて足りるわけもなく
結局ひとつもまともにできなくて
「あー、もう! なんでこんなに時間がないんだ!」
となげいてばかりいました。
わたしなんかよりずっと余裕の生活をしている人たちの誰に聞いても
「一度にきちんと取り組めるのはせいぜい2つまで」
だそう。
「3つ以上を同時進行しようとすると
むちゃくちゃ苦労する上に、なにひとつ満足のいく結果が出せない」
この経験則は、わたし自身のものとも一致します。
要は
「一度に取り組む”したいこと”は2つまで」
ということですね。
【画像】時計に乗っているふたつのこと こぼれなし
でもそう言われると
「えーっ! あれもこれもしたいからこそもっと時間がほしいのに?」
と思うのが人情というもの。
あなたにとってはどれも、ゆずれないことばかりですよね。
そんなときに使えるのが”未来からの逆算”。
あなたにとっての理想の未来を描くところからはじめます。
同時に進行できることはふたつまで!
日々の生活に追われていると、5年後、10年後のことまで
なかなか考える余裕はないですよね。
でも、あなたがなんとなく抱いている不安って
実は”将来どうなっているかわからない”ことがもとになってはいませんか。
漠然と未来に不安を感じているかもしれないし
「次の人事異動はどうなるんだろうか」 とか
「自分の子どもの将来は大丈夫かな」 とか
「いつになったら結婚できるんだろう」 とか
具体的な不安のもとがあるのかもしれません。
いずれにしても、あなたの中で”どんな未来がほしいのか”がわからなければ
その不安が消えることはありません。
「おいおい、時間が足りないって話はどこ行った?」
と思われるかもしれませんね。
ちゃんと時間がない悩み解決に向かってはいますから
もう少しだけお付き合いくださいね。
えーと。
そうそう。
未来を定めないと消えない不安のお話でしたね。
あなたの時間がないお悩みの解決に
どうして理想の未来が関係するのかというと
それは
理想の未来のためにどうしても必要なことしかしない
のが、時間が足りないお悩みを解決してくれる
唯一の方法だからです。
この絵を思い出してみてください。
【画像】時計からいろいろこぼれている
この状態で”したいこと”のどれかひとつでも
満足いく結果にすることは
あの、8人の話を同時に聞けたといわれている
聖徳太子先生でもむずかしかったはずです。
なぜならこの状態というのは
【画像】時計からいろいろこぼれている
”今という時間を細切りにしている”にすぎないからです。
たとえば今、この瞬間からの一時間に
4つのことをするとします。
単純に4つそれぞれに同じ時間を使うとしたら
1つにつき15分ずつしか使えませんね。
【画像】A|B|C|D4等分15分ずつ長い方で切る
では1時間で、2つのことだけをしたらどうなるでしょうか。
同じように時間を分けるなら30分ずつ使えることになります。
【画像】A|B2等分30分ずつ
今度はこの切った時間を
流れていく時間の中に並べてみましょう。
1時間でひとつのことを満足いく状態に仕上げられるとして
早く結果を出せるのはどちらでしょうか。
【画像】4つの場合のABCD
2つの場合のAB
一番下に→の時間軸(満足いく結果が出るまでの時間)
ひとつひとつの四角がちっちゃくなりすぎて
何が何だかわからなくなるから1時間という区切りにしましたけれど
満足いく結果が出るまでの時間が丸一日後の24時間になっても
一年後の8,760時間になっても同じことです。
「時間がない!」
となげく状態というのはつまり
「したいことを満足にしたいのに
そうするための時間がない!」
ということ。
あなたはなんの理由もないのにむやみに時間をほしがっているのではなく
「満足を得たいから」
「結果を出したいから」
そのために使える十分な時間がほしいというのが
「時間がない!」
という悩みの本当の姿だったのですね。
もう一度この絵を見てみてください。
【画像】4つの場合のABCD
2つの場合のAB
一番下に→の時間軸(満足いく結果が出るまでの時間)
満足や結果を得ることが、あなたの
「時間がない!」
という悩みの本質だとするなら
それをいち早く解消できるのは①と②2どちらの方法なのかが
見えてきたのではないでしょうか。
にんげん、そんなに強いものじゃありません。
誰だって、集中できる時間には限度があるし
こぼうびがもらえるならできるだけ早くほしくなるのが人情です。
たしかに②の方法でも2時間後には
満足いく結果が得られることになります。
でもこの縮尺が、年単位だったらどうでしょう。
「1年間、2つだけに集中してがんばってみよう」
と思うのと
「2年間、4つすべてに集中して乗り切ってみせる」
と思うのと
どちらが現実にできそうですか。
①は一度にできることは半分だけれど
半分の速さで満足できる方法です。
②は4つを一度に成し遂げられるかわりに
倍の時間、集中したまま駆け抜けなればなりません。
ふつう、2年間も4つのことすべてに集中しつづけるなんてできなくて
どこかで1つ、2つと挫折して、あきらめていってしまうんですよね。
その結果、2年経って振り返ってみたときに
たとえ4つのうち2つはやり遂げたとしても
「あんなにがんばったのに半分しかできなかった」
という、残念な気持ちばかりを感じてしまいます。
もっと現実的に考えるなら半分やり抜ければいい方で
長く続けなければいけないということは
それだけ途中で続けることができなくなる危険度を
高めるということです。
この危険度は、がんばり続ける時間が短ければ短いほど
減らすことができます。
何かを最後までやり遂げて、満足できる結果が得られる可能性が
それだり高まるということですね。
人生、そんなに力んでいるようにはどうしても見えないのに
自在に楽しく生きているようなひとたちが揃って
「一度に取り組むことは多くても2つまで」
と口を揃えて言うのには
心理的かつ論理的な根拠があることがわかります。
★★「しないことを決めるんだ」の結論をどこかに入れないと
やみくもにガンバルことがこたえじゃない!
セミナー講師のなかには、受講者を
「死ぬつもりで時間を作りなさい!」
と叱咤激励する人もいるそう。
この話をしてくれた人は涙で目をウルウルさせて震えてましたよ
かわいそうに・・・
たしかに
「でも時間がないんです」
「時間がなくてできませんでした」
などと言うと
言い訳をしていると想われがちですよね。
そこにあなたがどれだけ努力してみたかとか
家庭の事情とか、彼女とケンカしちゃって・・・とかの
事情の入るスキはありません
でも実はその
”時間は作るもの”という常識自体が無茶。
間違っているんです。
「もっと時間があったらな」
そんな悩みの正しい解決法は
”していることのすり替え”です。
時間を「作ろう」とするから難しく感じます。
だれにも平等に24時間しかないものを
「増やそう」とするから大変なんです。
手元にある24時間のうち
なににどのくらいの時間を使うのかを考えてみてください。
そして
あなたが優先していること
つい優先してしまっていることが
本当にあなたの幸せな未来のためなのかを。
自分の幸せな未来のためにならないことすべてを
今すぐやめましょう
といっているのではないんです。
そのうちほんのわずかでも
あなたが本当にもとめる幸せのために
つかいはじめることができたら
あなたの望む未来はきっと本当になります。
そのためには「今しなければいけないこと」ではなく
「自分が本当に望むことのために今できること」と
「本当はしなくてもどうにかなること」をいちどしっかり考えて
毎日の生活の中ですこしずつ入れ替えていってみてください。
はやい人でははじめた瞬間から
そこまではやくなくてもだいたい一週間もすれば
あなたの中でなにかがかわりはじめていることに気づくはずです。
「今」というこの時間は
過ぎてしまえばどんなにお金をつんでも
二度ともどってくることはないものですから
本当にあなた自身のためになることに
つかってあげてくださいね。