私は統合失調症になってから、ずいぶん長い間、
白米が食べられない時期がありました。
もっと詳しくいきさつをお話するとこうです。
玄米→白米→おかゆ・・・と食べられなくなっていったわけは
私はもともと、玄米が好きで、
主食はずっと玄米でした。
玄米独特の、あの食感。
噛んだとき口いっぱいに広がる、独特の風味。
玄米だけで食べられる。
否、玄米をおかずに白米を食べることができる!
というくらいに、玄米が大好きだったんです。
ところが、ちょうど統合失調症になった頃を境に
(当時、誤診があって
まだ自分が統合失調症だとは知らなかったのですが)
「玄米を食べたくない」
という、何とも言えない拒否感に
見舞われるようになりました。
はじめは、
「飽きちゃったのかな」
とか、
「あんまり好きじゃなくなっちゃったのかな」
などと思っていました。
でも、自分の体の声をようく聞いてみると、
どうやら
「玄米は白米に比べて繊維が多いの。
玄米を消化するのはとても大変なの!」
ということだと分かってきたのです。
玄米が大好きだった私は、残念だったけれど、
ここは体の言うことを聞いて、
主食を白米に切り替えることにしました。
体が「好き」「嫌い」を飛び越えて
訴えてきたことは正しくて、
そのうち白米さえ食べることが負担になって
おかゆにしないと喉を通らなくなり、
最後には病院で、経管食を処方してもらうほど
固形物が何も食べられなくなってしまったのです。
あとで分かったことですが、この食べられるものの変化、
体が食べ物を拒否することは
そのうちに突入する
「寝たきり」状態になる前触れでした。
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