陥りやすい罠 実は吐くときに・・・
呼吸は自律神経と連動しています。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」がありすま。
「交感神経」は覚醒をつかさどり
勢い良く何かをするときに優位になります。
「副交感神経」がつかさどるのは休息で
のんびりゆったりした気持ちのときに優位になります。
一般に呼吸は
○吸うときに交感神経優位に
○吐くときに副交感神経優位に
なるとされています。
だからせわしない毎日に壁壁した精神を鎮めるには
吐く息を意識してからだから
副交感神経を優位にしましょう、というお話になります。
が!
ここでほとんど知られていない事実をご紹介しますね。
これを知るだけでも今までのあなたの呼吸劣等生人生に
「あぁそういうことだったのか!」
とだいぶ納得がいくはずです。
その事実とは
深い呼吸を苦しいと感じるほどの真の呼吸劣等生は
そもそも呼吸と自律神経の結びつきが
乱れてしまっている可能性が高いということです。
要するにどこにでもいるような呼吸及第(きゅうだい)生なら
ゆったりのんびりをつかさどる副交感神経と結びついている
吐く息を意識することで
「本当だ! カラダがどんどんゆるんで気持ちいい!」
を体験できるところ
わたしたち呼吸劣等生は
どういうわけか自律神経が勘違いを起こしていて
副交感神経に結びついているはずの吐く息が
なんと交感神経とつながってしまっているのです。
これで分かりましたよね。
ヨガ教室で(いえヨガ教室にかぎらず)息を吐いても吐いても
カラダには力がはいるばかりで
精神がどんどん冷めていく理由が!
理由が分かれば対処のしようもあるというものです。
ただ残念なことに
呼吸と自律神経の結びつきがこんがらがっているのなら
吐くときのかわりに
息を吸うときにからだの力が抜けるのかというと
そう簡単なお話ではないのですね。
というのも
風船の口を抑えた指を離せば
勝手に空気が抜けるように
息を吐く動きは
じょうずに力を抜くだけで起こるのですが
息を吸うにはどうしても
自発的に筋肉を動かす必要があるからです。
だからわたしたち呼吸劣等生は
息を吸ってもちからが入り
息を吐いてもちからが入って
一日中それこそ眠っている間も
つねにからだを緊張させて過ごしていることになります。
そんなちからが抜けるすきがない状態でいたら疲れるはずですし
眠っても眠っても疲れがとれないはずですよね。
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